住みながらの耐震補強工事と断熱リフォームで快適な暮らしが実現
- 施工内容
- ■物件種別
木造2階建て
■物件の経年
築36年ほど(耐震工事施工当時)
■家族構成
大人3名
■工事詳細
[FRP基礎補強]JOTO
[耐震商材各種]コボット、かべつよし、制震テープ、タイガーグラスロック
[断熱補強]天井:グラスウール、床:発砲ウレタンフォーム
[その他]雨戸等鍵、キッチン交換、壁塗り替え、柱補強による和室の建具交換など多数
[キッチン収納]リクシル
■施工範囲
基礎・躯体(1・2階)
■施工期間
6カ月
■リフォーム時の仮住まい
住みながらのリフォーム
- お客様名
- S様
- 施工エリア
- 東京都江戸川区
- 施工費用
- 1,200万円
- 施工面積
- 189.89㎡
お客様のご要望
- 耐震補強工事と、それに伴って内装リフォームをしたい
- できる限りの範囲で断熱リフォームをしたい
- キッチン収納を交換したい
東商住建からの提案
- 純和風の木造2階建て住宅の趣を壊さないことをコンセプトに、できるだけ見えないところに手を加える耐震補強をご提案
- 耐震補強工事は施工前に綿密に調査を行い、データに基づいて施工
- 断熱工事はS様とゴールを決めて、まずは底冷えを防ぐため床下に現場発泡ウレタンフォームを施工。天井にもグラスウールを敷き詰めました
- キッチンはデッドスペースがなくなるよう、S様邸に適したキッチン収納を探しました
耐震補強工事[施工中]
東商住建の耐震補強工事は、すべてデータに沿った補強工事を実施しています。
基礎の耐震工事を行うため、まずは既存の基礎の汚れをきれいに洗い流し下地を整えます。
汚れを落とすことは、コンクリートの密着を良くし、仕上がりもキレイにする役割があります。
下地を整えた後に、鉄骨を入れていきます。細かい間隔で鉄骨をいれて、基礎をがっちりと支えていきます。
最後に、鉄骨の上からコンクリートを塗って固め、基礎の耐震補強工事は完成!
壁の耐震補強工事(1)和室の壁を増設
純和風の日本家屋のS様邸は、障子や襖が多く、柱が少ない構造でした。耐震補強工事では家を支える柱を追加。
柱が見える「真壁仕様」にするために、和室にマッチする耐震補強工事を実施。
襖だった部分は、耐震ボードの「かべつよし」を施工して、耐力壁に仕上げました。
お客様のオーダー通り、和室の趣を壊さないように最後の仕上げは伝統工法の漆喰で。
壁の耐震補強工事(2)自然な仕上がりにするための壁の耐震補強工事
すでに壁がある場所の補強は、耐震用の金物を使いました。筋交いを入れることで地震や台風の揺れから家の変形を防ぎます。
木製の枠を付けて、さらに火打ちで四隅を補強し、家の歪みを防止。
内装工事の下地を貼って、壁の耐震補強工事が完了。
壁の外側の耐震補強工事として「タイガーグラスロック」を選択する場所もありました。
断熱工事[施工中]
床下の断熱工事。足元から冷える原因は床下の断熱工事にあります。施工前のS様邸では断熱工事はされていませんでした。

床からの冷えを防ぐために、施工時に発砲する「発泡ウレタンフォーム」を施工。魔法瓶などの保温にもウレタンが採用されているように、保温効果の高い断熱材です。
屋根裏の断熱はグラスウールを選択しました。

グラスウールの断熱材を施工した後は、気密シートを隙間なく貼って水蒸気が入らないように断熱材を密閉します。

断熱材の厚さが足りているかどうか、施工途中の測定も欠かせない工程です。

最後に気密シートの上からグラスウールを施工して、屋根裏の断熱工事は完了します。
天井の断熱工事の施工前。部屋の中の温度が天井裏まで逃げてきているのが分かります。
断熱材を施工したことで、部屋の温度が天井裏に逃げることが無くなりました。暖房効率がアップました。
工事が完了しました!
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もともと「柱が少ない」と心配されていた家の南東。一面が掃き出しのサッシで明るい一方、耐震の面では確かに強度が足りませんでした。
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施工前、写真右側の障子は二間ありましたが、柱を増やして耐力壁(家を支える強度がある壁)にリフォーム。
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この和室も、壁に筋交いを入れるなど耐震補強を行っています。和室の趣はそのままに、しっかりと地震に強い家に変わりました。
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耐震補強工事といっしょに、内装リフォームも実施。「思いっきり楽しみながらインテリアを決めました」とS様。玄関の塗り壁は弧を描くグラデーションで優雅な雰囲気に。
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玄関の壁の模様に合わせて、建具も弧を描くデザインでオーダーメイド。S様のセンスが光ります!
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キッチン収納は、まるでパントリーのように大きな天井までつながる収納をチョイス。キッチンの内装は白で統一し、明るく清潔感のある空間を目指しました。
担当者からのコメント

約半年ほぼ毎日通った現場でした。耐震現場では必ずと言っていいほど、解体した後の対応力が求められます。S様邸も解体してみてはじめてわかることが多く、とてもやりがいのある工事となりました。
長丁場の施工では、大工をはじめ各セクションの職人たちのチームワークが大切です。施工の段取りや納まりなどは、アイデアを出し合いながら臨機応変に進めていきました。
施工のスケジュール通りにいかないこともありましたが、S様のご協力もあって、なんとかスムーズに進めることができたと思います。ありがとうございました。
また、インテリアについてはS様とたくさんの打ち合わせをさせていただきましたね。建具や壁のデザインは、とてもS様らしいものになったと思います。S様、このたびはどうもありがとうございました。工務店としてのやりがいを感じると共に、心より感謝をしております。